過去は見れても戻れない
桜の花びらが舞う木の下で
僕を見つけると嬉しそうな笑顔
手を差し伸べるとわざとらしく手を叩いて
僕が手を握れば恥ずかしそうにうつむいた
それでもしっかり握り返してくる君の小さな手
気持ちの裏返しで強気な態度の君
ずっと知っていたんだ
時々顔色伺ってたこと
恥ずかしい自分を
隠していたよね
風とともどこかへ消えて行きそうな葉と同じで
離れてゆく気持ちに気づいていながらも
まだ残っている葉に安心して
気づいた時には全て落ちていた
好きだった君の笑顔が桜の花びらに隠れて思い出せない
さわしん